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ヤスダコゲチャハエトリ
Sitticus ranieri (Peckham & Peckham 1909)
国内では北海道のみから記録あり。体長 4 mm 前後。写真の個体は大雪山系山岳地帯の砂礫地から採集された。地味だが、限られた土地にしか生息しないありがたいハエトリ。また、日本とアメリカ大陸に共通して分布する数少ないハエトリ。なお、エゾトビハエトリ Icius daisetsuzanus Saito 1934 は本種の新参異名である。
[写真の両個体の採集に協力してくださった綿引大祐さんに心より感謝申し上げます。]
オス (北海道産)。かなり黒っぽい。なんとなく質感はシッチハエトリのオスに似ている。本属の種は、第四脚が長く、カクンと独特の曲がり方をする。
メス (北海道産)。腹部後方には明斑とその前後にうっすらと暗部がある。マユミコゲチャハエトリにきわめてよく似ており、作者は外見では区別できない。生殖器では容易に区別できる。
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